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。 ライブ情報 |
アラカキ ヒロコ

来たる10月14日(金)18:30 開場、19:00開演 琉球ワールド 沖縄宝島 和琉酒菜 「空」
前売り券:1000円、当日券:1300円
お問い合わせ:カラハイ プランニング 080-4395-4007 かねし迄
アラカキヒロコ「かぎりある物語」 セルフライナーノーツ
" 【M1.新宿駅、15番線】
もともとこの曲の仮タイトルは「群青」でした。群青は一番好きな色の1つ、群青をフィーチャーした曲は改めて作るつもりです。新宿駅の山手線外回りのホームから見る歌舞伎町方面の空はネオンの所為かよく青みがかっていたけれど、3.11以降は青くない。端的に言えば未来をたがえてしまった2人の歌、今の生活に納得している女のひとが優しい気持ちで(弱さからくる未練のようなことではなく)大切だったひとを思い出しているような話を書きたかった。テグジュペリの星の王子さまに出てくる「めんどうをみたあいてには、いつまでも責任がある。」というセリフを思い出します。「Waltz for Debby」のところはチェロのフレーズもWaltz for Debbyのメロディーで遊んでみましたが今のところ言わないと誰も気づかない!
【M2.守護神】
大好きだった祖父が秋に他界したあとめぐってきた1月のセンター試験の前日の話、月日の重みというのは足し算ではなくて掛け算になる気がします。私の知る大学受験のシステムはある意味とても残酷な(だからこそ得るものもありましょうが)仕組みでした。亡くなった祖父に助けられた、自分が敬意を抱いたひとの背中を思い出して指針にするとはこういうことか、と思います。ちなみに「徒に生きるのは大嫌い」の歌詞は当初は「小田原評定は大嫌い」でしたがボツになりました。
【M3.monad】
大学時代に知り合ったある映画サークルの周辺の友人たちの中には映像に魂を売ったか、売り始めたような人が何人かいました。良い音楽を聴いたり良いライヴを観たりするとモチベーションが上がるものだと思うけど、音楽よりも(畑のちがう)映像作品などにかえって驚くほど触発されることがあります。自分の音楽活動の黎明期に、志を持った尊敬すべき友人たちに巡り合えた幸運。この曲は2007年ごろは、ライヴでチェロとともに演奏していましたが、このチェロ・ピアノ・歌の旋律の絡みのアレンジを個人的に気に入っていたので今回譜面を整えて久しぶりのチェロ、古川淑恵さんに弾いていただけたのは大きな喜びです。
【M4.17269】
ラブソングが少ないと指摘され、沖縄本島の東シナ海沿いの国道58号線を快晴の中ドライブするという爽やかな景色にのせて17才女子と26才男子の話を書かせていただいたところ、性格の不一致により破局するという内容に。。17歳、26歳、9歳差、で17269。彼らが車を降りた駐車場の場所のモデルは美浜といって、中日ドラゴンズがキャンプをする北谷公園とサンセットビーチがあるところ。
アルトサックス庸蔵さんとパーカッション豊田稔さんとの3人編成での演奏は本当に気持ちが良いです。今回のレコーディングでも3人で一発録りの予定でしたが、私はインフルエンザでスタジオに行けず。お二人からは素晴らしいテイクをいただきました。
【M5.シノノメノウタ】
空が白んできたころ楽器を抱えてアパートの階段を静かに上り、玄関でぼうっと考える、まだ生きている証拠が欲しかった。夢のような空虚な日々に吸い込まれてしまいそうなとき、肩を揺すって引き戻してくれるのは音楽、けれど音楽こそが優しい夢のよう。
【M6.夜の唄】
『亡くなった人のため(でもあるけれど、)というよりも生きている人に向けた鎮魂歌』
それまで経験してきたこと、出会った人、起ったこと、すべてが揃ったからこそできた曲、最初は矢も楯もたまらず自分と自分の大事な人のために、祈るように作り始めたけれど、できた曲はまるで私自身が誰かに語りかけられているようだった。
ひょんなことから笙の音を聞き、あ、この曲にはこの音を入れたい!と笙奏者の大塚惇平さんに打診したところ快諾いただきました。でも西洋楽器と雅楽器というものはなりたちが全く異なっていて、笙がいかに奏者の体と直結しているか、そして一律の調整や代替が不可能な楽器であるか、という貴く厳しい事実を突きつけられました。
思い出すことは多々あれど、あまり言葉で説明しても野暮になるばかり。
夜の唄は、今後も永く付き合っていきたい、わたしにとってとても大切な曲。"
アラカキヒロコ プロフィール
1983年9月16日、那覇市首里生まれ。
2005年 本格的に音楽活動を開始
2006年 天龍村アートプロジェクトに音楽班で参加、長野県の天龍村で音楽活動を行う。
KUMANOMI 名義で『龍宮 -TAP2006 夏-』制作。
2007年 タカハシヒョウリ(オワリカラ)のソロ活動に鍵盤で参加し始める。
2008年 早稲田大学映画サークル cinemax sidevarg 製作の新宿区広報ビデオ『新宿営画』音楽担当。
新宿区設戸塚小売市場クロージングイベント『ひなくばり』にてKUMANOMI名義で演奏。
ソロで自主制作ミニアルバム『青の音楽』リリース。
2009年 4月、楽曲を手がけた太田信吾監督『卒業』がコミュニティアート映像祭『早稲田×映画×家族のゆくえ』において上映。
10月、ヨコハマ国際映像祭2009「CREAMコンペティション国内短編作品」の部門で『卒業』が上映作品に選ばれる。
ソロで自主制作ミニアルバム『われよぶ声す耳すませ』リリース。
2010年 5月、イメージフォーラムフェスティバル2010の一般公募部門「ジャパン・トゥモロウ」にて『卒業』が優秀賞に選ばれる。
移動式音楽喫茶「秋福音」にフルートなどで参加し始める。
7月、初の沖縄公演。
2011年 3月、楽曲を手がけた太田信吾監督『少年少女』が大阪アジアン映画祭において上映。
7月、1st Mini Album『かぎりある物語』をリリース。 現在も主に都内で演奏中。