雪舟が出会った古琉球人
雪舟と言えば室町時代の水墨画の大家です。
彼が子供の頃、涙でネズミを書いてそのうまさに和尚が驚いたというエピソードを皆さんもご存知かと思います。
雪舟は1468年、遺明船の特使として明に渡り、数年間水墨画の勉強に励みました。
実は中国滞在中、彼は琉球人にあったらしいですがその事実はそれほど知られていません。
雪舟は滞在中、中国で出会った様々な人たちをスケッチしています。
それが「国々人物図巻」です。日本では見ることは出来ない異国人たちは雪舟にとって好奇心の対象だったに違いありません。
図巻には王や官人、女性、そして高麗人や女真人、天竺人などと並び、琉球人も描かれています。
この琉球人、おそらく現存する唯一の古琉球人画像です。画像はアップ出来ずにごめんなさい。
ゆったりとした服、裸足、頭の左側に結ったマゲが特徴です。(想像力を働かせてイメージ)。
琉球人の髪型として知られるカタカシラは、本来頭のてっぺんでは無く、左側のモミアゲあたりで結っていました。
描かれた琉球人が頭の上に結髪していないのは明白です。
つまりモデルチェンジする前の琉球人の髪型を描いたものだと分かります。